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審美歯科治療

歯ぐきが黒いのは、【1】メラニン色素によるものか、【2】金属が入り込んだものだと思われます。
【1】の場合、歯ぐきの漂白によりきれいな歯ぐきになります。当院では、薬剤塗布による方法とレーザーによる方法があります。
【2】の場合、黒い部分を外科的に除去することが多くなります。

タバコのヤニや食べ物や嗜好品による色素沈着にはPMTC(歯の表面研磨)が有効です。歯自体の変色の場合には、ホワイトニングが必要になります。

一般的に歯と歯の間に隙間ができている場合、つぎのような状況が考えられます。
【1】歯数が少なく空隙(隙間)ができている場合
【2】歯周病が進行して歯を支えている歯周組織が弱くなることにより、上顎の前歯が広がって前にでてきている場合等です。
【1】の治療は、まず矯正治療による改善が考えられます。
また、隙間が小さい場合、プラスチックのような詰め物(コンポジットレジン)で間を埋めるか、歯の表面を少しだけ削ってラミネートベニアを接着剤で貼付けて、見た目をよくすることができます。隙間が大きい場合はインプラントやブリッジにより、空いている歯を補う方法を採用します。
【2】の歯周病により歯並びが開いてきた場合、まず歯周病の治療をきちんと行った後に歯並びの矯正により、歯を元の位置に戻します。しかしながら、移動後に歯が再び開いてこないようにセラミックの歯で連結固定を行う等の確定的な処置が必要です。

会話をして相手に好印象を与えることは、ビジネスの世界に留まらず日常会話でも重要ですね。そのようなときにみえる健康な白い歯とピンクの歯ぐき(歯肉)は大きなチャームポイントになることでしょう。しかし質問のように、笑うと上顎の歯ぐきが過度にみえる状態は、専門的にはガミースマイルとよばれています。それは、
【1】笑ったりするときに使われる表情筋の働きに原因がある場合
【2】歯・歯ぐきと唇の関係やかみ合わせに原因がある場合
【3】その両方に原因がある場合
等が考えられます。治療法は表情筋の筋肉の働きをよくするスマイルトレーニングや、歯ぐきを切除したりする外科的な治療があります。いずれにしても専門の先生に相談されると良いでしょう。

前歯の白い詰めものはコンポジットレジンというプラスチックに似たレジン系の素材がほとんどです。この材料は吸水性ですので、水に溶ける色素(お茶、ワイン、コーヒー、タバコ等)を取り込みやすく、個人差はありますが、治療後徐々に変色します。初期の小さな変色は研磨するだけできれいになります。しかし、大きい変色の場合は、再治療をする必要があるでしょう。

神経をとった歯は、時間がたつとほとんどの場合変色します。解決方法には、歯の状態(変色の程度、歯質の量等)により、【1】ホワイトニング、【2】セラミッククラウン(冠)等によるかぶせ物がありますが、ホワイトニングは、歯質の削除量が少なくてすみますが、1本1本の色の調節が難しく、数年たつと色の後戻りがあるという欠点もあります。セラミッククラウン(冠)等のかぶせ物は、歯質の削除量は多くなりますが、繊細な色合わせや形態の修正が可能となります。

歯周病の進行や、むし歯等の原因で奥歯が喪失されているか、奥歯のかみ合わせがしっかりしていないことが考えられます。そもそも口の中は奥歯、前歯がそれぞれの役割を分担して安定した状態を保っています。そのバランスがくずれて本来の奥歯が担うべきかむ力の負担が前歯にかかってきて前歯が動いた可能性も考えられます。

抜歯後の歯ぐきは吸収して隣の天然歯にくらべて歯ぐきが下がる傾向にあります。このため現在では、なるべく抜歯時に歯ぐきを下がらせないような処置や、下がってしまった歯ぐきを増大させる処置も可能になってきました。そのような処置を行うと歯ぐきの陥没が改善されてブリッジの人工歯も天然歯と同じようにきれいにできます。

かみ合わせ

習慣的に歯ぎしりをしている人は、治療により歯ぎしりを治すことは困難でしょう。ただ、歯ぎしりによって歯が極度に摩耗してきたり、歯が揺さぶられてグラグラしてきたりする場合には、ナイトガードというマウスピースの一種を装着します。

かみ合わせが悪いからといって歯周病になるわけではありません。しかし、かみ合わせが悪い場合、いったん歯周病になると増悪因子(病状をさらに悪化させる原因)になります。

一般的に「顎が痛い」といっても、その部位や痛みの種類によっていろいろな病気が考えられます。まずはかかりつけの歯科医院に相談してください。歯科医院で対応できないような場合は、そこから大学病院等への紹介が行われることになります。

かみ合せが悪いと、口を開けたり閉じたりするときに使う筋肉に障害が起こり、痛みを生じることがあります。これらの筋肉には頭頚部周囲の筋肉も含まれるため、この筋肉痛から関連して頭痛、肩こり等が起こることがあります。ただ、すべての肩こりがかみ合わせと関係しているわけではありません。

かみ合わせは成人期に確立されますが、その後、ストレスや歯周病、歯ぎしり、むし歯等の進行により、かみ合わせの異常が起こる人もいます。それに関連して、肩こり、頭痛、耳鳴り、腰痛等の身体症状が現れる場合もあります。

一般歯科(むし歯治療、抜歯等)

親知らず(智歯)は必ず抜かなければならないわけではありません。ただ、親知らずがあるとつぎのような悪影響が起こる場合があります。
【1】歯肉に炎症を起こしやすい
【2】隣の歯がむし歯、歯周炎になりやすい
【3】歯列不正やかみ合わせの異常をひきおこす。
このような場合は早めに抜いたほうが良いでしょう。

通常、抜歯後1週間もすると、持続性の痛みは消失していることがほとんどです。しかし、抜歯後の治癒経過に異常をきたし、ドライソケット(抜いた部分の骨が露出した状態)になると長期間頑固な痛みが残ることがあります。また、感染も疑われますので、すみやかに診察してもらいましょう。

神経をとった歯は、しみる等の痛みを感じることはありません。神経をとった歯が痛むのは、
【1】歯根の先に炎症を起こした場合
【2】歯周病により歯肉が炎症を起こした場合
【3】歯根が折れて炎症を起こした場合
等が考えられます。これらの診断には、X線(レントゲン)写真診査を必要としますので、歯科医院での精査を必要とします。

できれば、とらないほうが良いでしょう。しかし、
【1】むし歯が大きい場合
【2】痛みがある場合
【3】歯の位置の異常を是正する場合
【4】他の治療のために神経をとる必要がある場合
には神経をとらないといけません。主治医の先生とよく相談されたうえで、治療を進められたら良いでしょう。

むし歯はミュータンス菌やラクトバチルス菌の仲間が原因菌である感染症です。この原因菌は、出産後すぐ唾液や食物を通して感染します。すなわち、大部分の人が感染している状態といえます。また、唾液を通して人から人へ細菌は移動し、新たに生着(感染)します。しかし、それがむし歯を発生させるかどうかは、その人の抵抗力と生活習慣に左右されます。

【1】歯の形成期(歯が出来るとき)になんらかの影響で表面の石灰化が正常に行われず白濁したものか
【2】ごく初期のむし歯の表層エナメル質の白濁化
でしょう。いずれにしても表面が硬く、欠けたり穴になっていなければ適切なプラークコントロールで進行は防げます。見かけが気にならなければ治療の必要はありません。

歯並びが悪いとどうしてもみがきにくい部分ができますので、結果的に歯周病になりやすい、あるいは進行しやすくなる原因の1つといえます。また、歯並びが悪いとかみ合わせに影響を与え、結果的に歯周病を悪化させることにもなります。さらに歯周病が進行すると歯が動きやすくなり、昔よりも歯並びが悪くなったといわれることもあります。このように歯並びが悪いと見た目が悪いだけでなく歯周病やむし歯になりやすく、また、歯周病の進行を早める等マイナスの要素が多いので、できれば他の治療と並行して歯並びの治療もしておきたいものです。

最近の研究では各人の細菌の種類と量は、生まれてからすぐに決まることがわかっています。そのような意味で母親のお口の状態は非常に大切であるといえます。心配されているように、大人になってからでは短期間の接触では、むし歯や歯周病が他人にうつる可能性はほとんどないといえます。

歯ぐきの検査は、歯周病の進行度合いを知るため必要な検査の1つです。この検査によって1本1本の歯の周りの歯周病の進行度合いを把握します。歯ぐきの中に検査器具を入れるので少し痛いこともあるかもしれませんが、歯周病の進行度合いを一生懸命に探っていますので、少しがまんしてください。

その可能性は大です。歯ぐきが炎症を起こしているサインとしては、出血があります。プラークを適切に除去し、歯石等の沈着物を除去することによって、歯ぐきが引き締まってきます。こうなると、歯ブラシをしても出血しなくなります。したがって、歯ぐきから血がでているときは、炎症を起こしているサインと考え、出血を怖がらずにきちんと歯ブラシをあてることが必要です。

赤ちゃんが生まれてくる前に、すでにお母さんのお腹のなかで指しゃぶりをしていることが知られています。普通、指しゃぶりは生まれてから数か月で始まり、3歳で少なくなり5歳でほとんどみられなくなります。それまでは、あまり気にしなくても良いでしょう。しかし、それ以後になってもひどい指しゃぶりが残っていると、顎の発育や歯並びに影響することがありますので、一度、歯科医院で相談されることをおすすめします。

歯周病

プラークや歯石1mgのなかには約2億個の細菌がいるともいわれています。それらの細菌が誤嚥(誤って飲みこむこと)により肺に入ったり、また、歯ぐきの血管を通じて体内の臓器に入ったりします。そして、これらの細菌は全身を蝕みいろいろな病気を誘発するといわれています。あるデータでは、歯周疾患のある方は健全な口の中の方に比べて、心臓発作の発症率が2.8倍、脳卒中、脳梗塞の発症率が3.0倍、早産の危険率(2,500g以下の低体重児出産)が7.5倍ともいわれています。口は身体が外の世界と接触する最初の入り口です。健康なお口を保つことは全身の病気の予防にもつながります。

歯垢(プラーク)は、歯周病やむし歯の原因菌がお口の中で増えた、細菌の塊であり、いわゆる「たべかす」とは異なります。やわらかい汚れであることから歯ブラシの毛先を上手に使うことで取り除くことができます。 これに対し、歯石はこの歯垢に唾液中の石灰分が沈着して硬くなったもので、こうなってしまうと歯ブラシだけでは取り除くことができません。歯科医院で専用の治療器具を使って取り除いてもらう必要があります。

予防

歯の表面を覆っているエナメル質がむし歯菌の産生する酸により溶かされることを脱灰といいます。一方、唾液の作用によりその脱灰されたミネラルが再び戻り、エナメル質が修復されることを再石灰化といいます。このバランスが壊れるとむし歯になります。再石灰化時にフッ化物(フッ素)を応用すると、再石灰化が促進され、エナメル質が強化されます。

歯の質や、むし歯菌の数、唾液の量等の違いにより、歯みがきをあまりしなくてもむし歯になりにくい人もいれば、かなり一生懸命歯みがきをしてもむし歯になりやすい人がいます。これらは個人差と考えられ、むし歯になるリスクが高い人と低い人がいるようです。治療後にたびたびむし歯になるのは治療の良否もありますが、個人差による影響も多いといえます。